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パラ陸上チャレンジサポート「ガイドランナー教室(体験会)」を開催しました
2021年04月21日
3月27日(土)に”スポーツの広がり”パラ陸上チャレンジサポート「ガイドランナー教室」を開催しました。
この教室は、東京マラソン財団スポーツレガシー事業の寄付金を活用しており、2020年度実施プロジェクトの一つ、『パラ陸上チャレンジサポート』として、”体験機会を創出することで魅力を伝え、参加した方が、その後も実際に競技を続けられるようにサポートする”ことを目的に開催しています。
<参考:東京マラソン財団スポーツレガシー事業の活動報告・計画(PDF)>
今回の「ガイドランナー教室」では、日本ブラインドマラソン協会常務理事(強化委員長)であり、ONE TOKYOランニングクリニックの講師としてもご指導いただいている安田享平氏を講師に迎え、約1時間半、視覚障がい者の方々に対する日常生活における基礎的なレクチャーから、安田講師の経験を交えた実践的なガイドランナーの方法まで、幅広くお話をいただきました。
参加者は、東京マラソンのオフィシャルパートナーであるアシックスが運営するランステーション「アシックスラン東京丸の内」前に集合し、全員で自己紹介を行った後、安田講師より街中に潜んでいる様々なリスクについて説明がありました。
安田講師が参加者に対して、「視覚障がい者の方を見かけたら、積極的に『何かお手伝いしましょうか?』と声をかけてあげてください」と伝えると、参加者からは「これまで声をかけるのに躊躇することがあったけれど、普段の私生活からどのようにサポートしてあげたらよいか知ることができてよかったです!」といった感想が述べられました。
そして、実際のガイドランナー体験では、2人1組になってペアの1人がアイマスクを付けた状態で、リズムに合わせて歩幅を合わせながら走る練習を行ったり、段差を乗り越える練習などを行いました。
その際、安田講師からは「視覚情報を言語化することが重要」「とにかく速く走ることよりも視覚障がい者の安全を守ることが大切」といったアドバイスがあり、ガイドはパートナーに対して積極的にコミュニケーションを取っていました。
さらに、自ら視覚障がいの世界を体感することで初めて感じる恐怖心やガイドランナーの重要性について、ペア同士で意見交換をし合いながら、より良いガイドランナーの方法を追求していました。中には、メモを取りながら真剣に耳を傾ける参加者も見受けられ、積極的に安田講師へ質問をする場面も見られました。
最後に、普段から地元の障がい者施設にて視覚障がい者の方の伴走のボランティアを行っているという参加者にお話を伺うと、「今日学んだことをボランティアメンバーにも共有して、これからのガイドに活かしていきたいです!」と意欲的な感想をいただきました。
また、参加者向けに行った教室後のアンケートでも、「以前よりガイドランナーに関心がありましたが、自分で出来るのか悩ましく行動できずにいました。教室に参加して体験できた事で一歩踏み出すきっかけをいただきました」といった感想もいただきました。
なお、当教室に参加された後、さらに実践的な練習をご希望の際には、『代々木公園練習会』(主催=JBMA:日本ブラインドマラソン協会)へのご参加をおすすめします。
当練習会は、1984年から定期的に開催されている歴史ある練習会となっており、専門の指導者やスタッフのもと、視覚障がい者と伴走者が一緒になってトレーニングを行います。
未経験者やウォーキングなどでも参加可能とのことですので、ぜひご検討ください。
<JBMA:日本ブラインドマラソン協会のウェブサイト>
今後も、多くの方にガイドランナーへの興味をもっていただき、また、視覚障がいのあるランナーがマラソンを競技として続けられるような環境づくりをサポートしていきます。
東京マラソン財団スポーツレガシー事業を通じて、パラ陸上チャレンジサポートへご支援いただきありがとうございます。
今後も活動へのご支援をよろしくお願いいたします。