『キッズアスレティックス×東京マラソンスタイル』第3回、中央区立泰明小学校で開催

2017年12月06日

スポーツレガシー事業アンバサダー中村優です。
前回に引き続き「キッズアスレティックス×東京マラソンスタイル」のレポートを書かせていただきます!2017年度3回目は、11月16日に中央区立泰明小学校にて開催されました。

  

銀座駅から徒歩2分という立地にある泰明小学校は、来年で創立140周年を迎え歴史ある学校で、校舎も近代化産業遺産にも指定されています。趣のある洋館のような門扉は、銀座の街並みに合うようにと地域の人たちから寄付されたものだそうで、蔦の絡んだ壁も含めて、銀座にぴったりで素敵な雰囲気を醸し出していました。
正面玄関の前には、泰明小学校出身である作家の北村透谷、島崎藤村の記念碑もありました。

東京マラソンのコースとなっている晴海通りのすぐ近くにある泰明小学校ですが、東京マラソンが終わると3月には「泰明マラソン」を開催しているそうです!この泰明マラソン、非常に気合いが入っており、スターターとして増田明美さんが参加したり、警察の協力で数寄屋通りやコリドー通りに交通規制をかけ、1000m弱の距離を走るそう!泰明小学校の子どもたちにとっては、マラソンは身近な存在のようです。

そんな泰明小学校から今回「キッズアスレティックス×東京マラソンスタイル」に参加してくれたのは、55名の3年生です。校長先生曰く、全学年の中でも特に3年生は活発でスポーツに積極的な子が多い、とのこと。

今回のコーチ陣はこちら。

左から
・森健一さん(国際陸連認定講師、武蔵大学准教授)
・ハニカット陽子さん(シドニー五輪女子走高跳11位)
・大森盛一さん(バルセロナ五輪リレー代表、アトランタ五輪400m代表)
・川上優子さん(アトランタ五輪10000m第7位、シドニー五輪10000m第10位)
・田代章さん(国際陸連公認コーチ)
・小林敬和さん(キッズアスレティックス・ジャパン代表理事 中央学院大学法学部スポーツシステムコース教授)

まずは森コーチからご挨拶。

「スポーツは好きですか?」との問いかけに、食い気味で「大好きですっ!!」という声が聞こえてきて私も思わず笑顔になってしまいました!校長先生に聞いていた通り、スポーツ好きな子どもたちが多いようです。

基本運動プログラムである「走・跳・投」のまえに、まずは準備運動として、キッズアスレティックスではおなじみのからだジャンケンで大きく体を動かしていきます。
 

そしてグラウンドをランニング。2周まではゆっくりと川上コーチに付いて走ります。最後3周目は川上コーチがペースアップ、付いて走れる子もいてすごい!!きっと私は付いていけないです…!
  

その後は3つのグループに分かれて「走・跳・投」のプログラムを体験!

「走る」:大森コーチ
ラダートレーニングでまずは両足でジャンプするところから。次に膝を高く上げて走ります。
 
大森コーチが良くないフォームをやって見せて、どこが良くないかを子どもたちに考えてもらい、正しいフォームを実践してもらいます。
ポイントは3つ。
・膝を高く上げること
・手はパーにして親指の爪が目の高さにくるまでしっかり振る
・目線を落とさない
  
最後は学んだことを活かしてリレー対決をして盛り上がりました!

「跳ぶ」:ハニカットコーチ
名前が長いのでハニさんと呼んでね!と、気さくな笑顔のハニカットコーチは私も初対面。

前回の「キッズアスレティックス@金竜小学校」では、輪っかを使い、前後左右に跳ぶトレーニングをしましたが、今回は立ち幅跳びをしました。ポイントは着地の時、高いところから跳んでも平気なネコみたいに、足首と膝を柔らかく使うこと!
 
しっかりと前に跳ぶ練習をしたあとは、チーム対抗立ち幅跳びリレーをしました。一人跳んだら、かかと合わせにラダーを置き目印にして、次の人がまたそこから跳び、同じことを繰り返して、最終的により遠くまで跳べた方のチームの勝ちです。


足は肩幅に開いて!腕をしっかり振って!しりもちをつかないよう重心を少し前に!というハニカットコーチのアドバイスをもとに、子どもたち同士 声を掛け合いチームで協力して競い合いました。

「投げる」:田代コーチ
羽付きのラグビーボールのようなヴォーテックスという特殊なボールは、上手に投げられると打ち上げ花火のようにヒューっと音が鳴ります。ヴォーテックスを持つ手を後ろにして両腕を前後に開き、後ろ~前~後ろ~前、と何度か体重移動を繰り返し、勢いをつけて投げる練習をしました。

ヴォーテックスの扱いに慣れてきたところで、数字の書かれた大きな布を的にして、2回投げ何点取れたかを競います。

点数はさておき、ヒューっといい音を鳴らして投げられていると、子どもたちはとても喜んでいました!

今回も「走る」・「跳ぶ」・「投げる」3チームに分かれましたが、それぞれの動きが気になって集中できない子が出ないよう、それぞれのチームは背を向けあうような立ち位置にしているそうです。

終わりに、大森コーチと川上コーチとで、短距離走と長距離走のフォームの違いを見せてくださいました!

異なる点を子どもたちに答えてもらいます。
「小股と大股」、「膝の高さ」、「腕振りの大きさ」、などと、ちゃんと観察出来ていました。イベント全体を通して、コーチは子どもたちにたくさん質問をします。
「どこが違うのか。」「何が良くないのか。」尋ねられた子ども達は、自分で考え、そして言葉にすることで、しっかりと理解に結び付いているようでした。

参加証の賞状を持って皆で記念撮影!
「キッズアスレティックス×東京マラソンスタイル」では参加証という形で全員に金メダルのかかれた賞状が配られます。一人の女の子に「賞状やったね!嬉しい?」と聞くと、「嬉しい!でも金だけじゃなくて銀とか銅もあったほうがいい!」と言う声が返ってきました笑。負けず嫌いな子が多いと聞いていましたが、みんなと同じが嫌だったのかな?
今後は順位を決める試合などに出る機会もたくさんあることでしょう。きっと負けず嫌いな性格が活かされることもあるはず!!ファイト!

次回の「キッズアスレティックス×東京マラソンスタイル」のレポートは、スポーツレガシー事業アンバサダーのM高史さんが担当してくださいますよ!お楽しみに!

主催:一般社団法人キッズアスレティックス・ジャパン
(ホームページ:https://www.kidsathletics-japan.org/

 

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